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開催レポート☆ひだびと講座「戦国時代に例えると分かりやすい !? 今飛騨びとが大切にしたいコロナウイルス対策vol.2」

こんにちは。

2回にわたり行われたひだびと講座「今大切にしたいコロナウィルス対策」のファシリテーターを務めさせていただいた高知尾です。



この講座は、地域の医療の現場に携わられている医師の方に新型コロナウィルスの対策についてお話を伺うというもので、2回で延べ50名弱の方が参加されました。




講師としてお話いただいたのは飛騨市民病院の医師であり、ICD(感染制御の専門的知識を有する医師)でもいらっしゃる中林玄一(もとかず)先生です。中林先生は、ウイルス関連の研究で博士号も取得しておられます。

リアルなイベントが困難な感染症流行という特殊な状況下で、各家庭から顔を合わせることのできるオンラインイベントはこういう時期だからこその可能性を感じました。

2回目が行われたのは3月19日。国内では初の感染者が確認されてから2ヶ月以上が経過し、新型コロナウィルスとの長期的な戦いを強いられている状況下です。そのため、公衆衛生としての予防にとどまらず、今後数ヶ月間をできる限り安心して暮らしていくための知恵や心構えも示していただきました。



例えば…、



「戦国時代に例えると、現状は残念ながら負け戦。ウィルスに真っ向から戦うのは無理なので、市民も荷車を引いて一緒に逃げているような状況をイメージしてください。しかしずっと逃げ続けていては(経済活動をすべて停止したら)疲れてしまい犠牲も出てしまいます。だからといって油断するのも危険。その間でのバランスが大切。」

また、感染拡大を少しでも遅らせることの意義については、

「一度に大量に感染してしまうのは高さ30mの崖から一気に飛び降りるようなもの。ある程度感染者が出てしまうのはやむを得ないとしても、社会的戦略や治療薬、ヒトの免疫などによりパラシュートを着けるようにゆっくりと着地することで医療崩壊を防ぐことができる。」

と、ご説明いただきました。

最後には、参加者へのテイクホームメッセージが共有されました。

「みなで助け合い、適切に我慢して、援軍が来たらコロナをやっつけよう」

今は、ひとりひとりが賢く我慢することが社会全体のためにもなり、治療薬やワクチンなどが開発されるまでの時間稼ぎにもなるということが実感を持って理解することができました。

参加者からもチャット経由でたくさんの質問をいただき、予定時間終了後も残った方でのアフタートークが盛り上がりました。

様々な情報が乱れ飛ぶ中で、地域のエキスパートのお話を伺いながら地域の方同士で基本的な考え方を共有できた貴重な機会になったと思います。

中林先生、本当にありがとうございました。



文責:ひだびとオンラインプロジェクトメンバー 高知尾

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飛騨市民病院 中林先生に聞く 今大切にしたいコロナウイルス対策No.1

飛騨市民病院 中林先生に聞く 今大切にしたいコロナウイルス対策No.2

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