top of page

ひだびと頑張った大賞vol.4 向林家のハナシ。 

がんばった大賞・・・ということで

何をどんなふうに書けばいいか、

取り敢えず、この1か月の休みが生じたところから時系列で書いてみました。

書いていて「そもそも、これはがんばっていると言えるのだろうか・・・」と思えてきました。



最初にお伝えしておきたいのは

がんばっているのは我が家だけではないどころか

周りの親さんの考え方や子供さんたちの生活に触れて共感して、うちもやってみよう!とやってみただけのことだということです。

ただ、うちは周りに感化されてこんなふうになったよ~ということをお伝えさせてもらいます。

2/27 政府からの突然の「休校要請」を職場で知る。

1年中で一番の繁忙期。学童?学童開所あるのか!?どうする?どうする?・・・

夜、実家へ用事があって出かけた際の雑談にて、実家の親がストレスの発散のため、

合間を見ては毎日1時間~2時間程度のウォーキングに古川へ出てきていることを知る。

そこで「どうせ来るんなら、うちに寄ってこうき呼んで一緒に歩いてよ」と

半ば都合のいい娘のたわごと的に投げかけてみた。

2/28.29 古川小は3/3(火)から休校するということで決まった旨知る。が、学童についての連絡がまだ入らず、迷う、迷う・・・。が、そんな中、こうきが「家におりたい!」と言い出す。

もう6年生になるし、ひとりで留守番を経験するいい機会かも・・・でも。ストーブがまだ必要なシーズン。灯油の事、火の事、人が訪ねてきたら?いつまでかわからんけど毎日たったひとりで?

実家は介護が必要な者がおるで厳しいかなーう~ん・・・迷う迷う。。。

3/1 学童より連絡。対象は4年生以下とのこと。

明らかに対象外となったこうき。「ひとりで留守番」を決める。

3/2 学校から帰ったこどもから、「たくさんの宿題を出してもらった」旨きいて喜ぶ 笑

夜、実家の父から電話がはいる。「明日からどうするんや~~???」「ひとりで留守番させる~。これも勉強やでな」「そしゃ、お前この前いっとったように、おれ呼びに行くでこうきと散歩に行っていいか?」と。

本人も快諾。翌日からウォーキングに出かけることになった。初日は国府方面へ。



3/3頃

名古屋に住む弟の家には4人の子どもがいて、義妹は休校要請のあった日、早速時間割を子どもたちと作っていたという話を耳にして「すごいな~~!」と感心していた。


我が家は・・・と言えば、

とりあえずいつもどおりに起床させ

朝のうちに実家の父が迎えに来て

ウォーキングののちに勉強。

学校からは最低③時間はやりましょう、となっているから

午前中出来なかったら午後からもやろうね

そんな感じでざっくりと。


そんな中、またまたSNSにて。

ママ友の「かいしょあげあげ期間」と称しての、いろんな家事をやらせるキャンペーンを知る。

「これだ!」と思う。

家事を与えて責任持ってやるよう仕向けたらいいんや!!

即、こうきに相談。

割と簡単に「いいよ」との返答。

3/4 早速。朝。「朝ごはんの片付けとご飯炊きしてほしい」とお願いする。

ついでに主人にも「洗濯物干してほし~~~」とお願いしてみた。

お米を洗うことは知っているのでできるが、ゆっくり。着実に?

お米を洗ったところでタイマーのセット方法を教えて 私は出勤。

お昼休みに帰宅したときに朝セットしたご飯をいただく。

すっごいちょうどいいかたさ!おいしい!・・・食べすぎる・・・(^_^;)

午後はお風呂洗いとお昼ご飯の片付けしといてくれる?

と、午後の指令を残して再度出勤。

こんな風に最初の週が進んでいきました。

3/10頃 SNSで若田家の取組を知ってこれまた「すごいな~~~!」と感心。

このころはひとさまの行動に感心するばかりでした。


でも、「そっか。仕事しとるで時間なくて「料理は教えれん」なんておもっとったけど

やってみたらいいんかも。」ふとそんなことを思い、料理指導もスタート。


まずは味噌汁だけなら教える時間もあるかも、と、味噌汁からスタート。

冷蔵庫を開けさせて「自分がこれ、っておもう具材でつくっていいよ」と言ったら、母は絶対しない野菜の組み合わせでつくりだしました。ちょっと前に家庭科でならったばかりだそうで割と手際よくやってくれました。

なんか、香りから母の味噌汁とは違う!かたさのちょうどよく炊けたご飯とぴったり。

食べすぎる味噌汁がこの日から毎日作ってもらえるようになりました。


すると、(これはいつものセリフやけど)夕方になると「今日、ごはんなあに?」と尋ねてくるのですが、

今日のメニューを答えると「あ。つくりたーい!」と言うようになってきました。

その後は「今日どうしようかー?」と言っていると、メニューを提案して来て「オレ、作るで」と言うようになりました。

本当は料理したくないとか嫌いとかではなくて

やりたかったんだ、と。ひとりでつくれるようになりたかったんだということをそのことで気づきました。

そしてその気持ちを、親の「忙しいからできない」がつぶしてしまっていたんだと感じました。

外遊びがOKになり、

夕方遊びから帰ってくると疲れて2品ほど作って終わり、という日もたまーにありますが

それでも「台所に立つこと」が習慣になってきました。

食事の準備だけでなく、食器の洗い片付けのために台所に立つことも日常になりました。


【一日の流れ】

7時 起床

8時 母出勤

この間に、「じじ散歩」「勉強」「ご飯炊き」「その他その日頼まれた家事」を行う

12時 母昼休み帰宅

自由時間。 朝やりきれなかった分の勉強や手伝いもこの時間に行っています

時間があると、廃材を使って工作をよくやっています。

詰将棋も好きで本を1冊終わらせました。



ちょうど、エレクトーンの試験前ということもあって、

試験の練習や、学校が始まったら始業式で弾くことになっていた校歌の練習も割と頻繁にやっていました。

18時 母帰宅 いっしょにご飯づくり

20時頃~21時半ころ 空手の稽古




1年生の終わりころから道場のない日は毎日やっている自主練。

基礎体力をつける運動や技術的な稽古などやります。

夕食後少し時間が経たないと動けないのと親の帰宅時間の都合でどうしても

19時半から20時ころスタートになってしまいます。


今は空手の先生が道場生のために、LINEで稽古メニューや動きのコツなどの指導を送ってくださっているのでそれをよく読んでやっています。わからないこととか確認は動画でとって先生に送ると先生が見て感想をかえして下さるので本当にありがたいです。

22時 入浴。入浴後就寝

<この間の生活で感じたこと>

①実家の両親の生活にはりあいができた

「孫と2時間歩く」「孫にご飯をつくってあげる」といったことが実家の両親にとってはとてもうれしいこと、喜びなようで、ウォーキングの提案はとても喜んでくれたようです。道すがら目にするいろんな植物の事、道具の事、建物の事、昔の生活の事・・・いろんなことを教えてくれるようで、教わったことを今度は昼ごはん時の会話のネタとしてこうきが話してくれます。

②信頼して留守にすること

家事とか勉強とか そんなに「やってよ」と強く言ったことはないけどそれなりにやっていて

ちょっとびっくりしています。(ノートは毎日見てます)

誘惑もいろいろあるかもしれないけど「きっとやっといてくれる」「きっとやっとるろ」と

どんと構えることも必要やったんやなーと反省しています。

4月になって勤務地が変わって帰りが遅くなったのですが、味噌汁をつくっておいてくれます。

③こんなところでSNSが大活躍するとは!

SNSでママ友たちが子どもたちと楽しんで家事をやっている様子を目にして刺激を受けたのはなにより、

誰より「私」でした 笑

この期間に限らず、ずっと日常的に『生きる力』を身に付けさせたい、と、

いろんなことを子どもに教えている親さんもいらっしゃることを知りました。

あの子がやってるんやでうちの子だって!って言う感じでなくって「教えると時間がかかるで教えるのは時間があるときね~っていうのは言い訳やったんやな」という反省からちょっとがんばって教えてみよう!と。

大人の姿で子どもがかわるのと同じように、

子どもの姿で大人も変われるのだと思います。

主人が今までやらなかった家事も手伝ってくれるようにもなりました。

何気にそんな影響が一番のうれしいことだったかも。

6年生になるこのタイミングでこんな長い家生活が訪れるとは思いもしませんでした。

でも、結果、今までに考えなかったことを考え、やれなかったことに取り組めたことはよかったなぁと思います。学校でたくさんの仲間と過ごすということができないことは、子どもの心にとって今後どんな影響になるか、は???ですが、日々を満喫して夕方疲れて眠いくらいにエネルギーを使う毎日が過ごせることに感謝しています。

bottom of page